会社での英語の評価を上げるには、やっぱりTOEICのスコアって大事なのかな?そもそも会社はTOEICのスコアを”英語力を証明”するものとして、認識してくれるのかな?
今回は上記のようなお悩みの方の解決となる記事の内容となります!
✅ 本記事の内容
・企業がTOEICスコアを重要視する理由
・TOEICスコアの効果的な活用方法
・TOEICスコアをとるための具体的な方法
✅ 自己紹介
・アメリカの大学卒業
・国内外での営業経験・駐在経験あり
・営業職を経て、メーカーでの通訳
・現在はビジネスパーソンのための英語講師として500名以上に教えてきた経験あり
この記事では、企業がTOEICを重要視する理由と、TOEICの活用方法についての手引きとなります!
TOEICスコアが会社の評価を左右する?知っておくべき5つの理由
TOEICスコアが会社の評価に与える影響を知っておくべき5つの理由
- グローバルなコミュニケーション能力の証明になる
- 昇進・昇格の判断材料として活用される
- 取引先との信頼関係構築に不可欠
- 転職時の強力な武器になる
- 社内での英語プロジェクト参加のチャンスが増える
グローバルなコミュニケーション能力の証明になる
TOEICのテストは英語を母国語としな人の英語力の実用性を評価するために設計された試験であり、スコアを見れば大体どれくらいの英語の力があるのか判断できます。
TOEICのスコア(10~990点)で例えると:
- 300~450点: 基本的な英語力がある(簡単な指示を理解できる)。
- 600~800点: 実務での使用に十分なレベル。
- 900点以上: 高度な英語力を持ち、ビジネスでも十分英語力を発揮できるレベル。
といった感じで、大体のレベル感がわかります。
スコアが視覚化できることによって、受験者の英語力が一目で分かり、企業の採用担当者にとって信頼できる指標となります。
実際に私が英語を教えてきた生徒さんでも、TOEICスコアを800点以上が取れると、海外の事業部に異動をすることができたり、海外の語学研修のチャンスをもらえたケースも多くあります。
TOEICのスコア800点以上で賞与〇〇万円と、モチベーションが上がるものを提供している企業も結構あります。
TOEICのスコアが英語力をすべて証明するわけではないのですが、TOEICは確実に視覚的に証明できる英語の指標の一つとなります。
昇進・昇格の判断材料として活用される
TOEICが昇進や昇格の判断材料として活用されるケースも多いです。グローバル化が急速に進む中で英語ができる人材がビジネススキルの一つとして求められのが一つの大きな理由です。
IIBC(国際ビジネスコミュニケをしており会)の調査によると、日本企業の57.3%がTOEICスコアを活用をしており、この数字は年々増加しています。例えば、以下の企業がTOEICスコアを昇進条件に設定しています。
具体的な企業の例だと 楽天は社内公用語を英語化した際、全社員にTOEIC800点以上を求めたり、企業でもTOEICの数値を基準としてある一定のポジション・昇格条件として義務付けているケースがあります。
私自身も海外駐在をした経験がありますが、経験値が浅い自分が先輩より海外の駐在に行けたので、英語は確実に評価の対象になっていましたね。
取引先との信頼関係構築に不可欠
売り上げ拡大のために、市場を理解したり、営業をかけたり、その際のプレゼンを英語でしなくてはならないとなると、英語がしっかりコミュニケーションとして取れる人・企業を選ぶのは当然のことです。
経済産業省の統計によると、2022年時点で日本の大企業の海外売上比率は平均33%を超えています。つまり、英語力は売上拡大や国際市場への対応に不可欠になっています。
今は通訳さんや、メールでのやり取りはグーグル翻訳があるので、大体のコミュニケーションは取れるでしょう。
ただ、毎回通訳を介して、メール翻訳を介してのやり取りって、自分だけではなく相手にとっても結構【面倒】だったりします。
簡単な確認でも、直接挨拶したり、簡単な会話をしたりすることで得る信頼感はとても大きな財産です。
AIの発達により、すべてAIを使用して通訳・翻訳をやればいいと考えている人もいますが、ビジネスの信頼構築においてあまりそれは有効な手段だとは思いません。
グローバルで活躍されている企業の役員の人は英語がとても堪能ですし、通訳も必要に応じてつけてはいますが、基本ご自身の言葉で情報を伝えていますね。
転職時の強力な武器になる
上記でお話したように、英語力はビジネスシーンでかなり武器になります。
信頼構築、社内での昇進・昇格の判断材料となり、TOEICは相手とのコミュニケーションをとれることでのグローバルで活躍できるという証明書になります。
企業はその”証明書”があることで、英吾での業務経験が浅くても「この人はグローバルに活躍が期待できる人だな」とポテンシャルを買ってもらえます。
TOEIC試験では、ビジネスシーン(会議、メール、プレゼンなど)に必要な英語力が問われるため、高スコア保持者は「職場ですぐに英語を活用できる」と判断されやすいです。
かつ、TOEIC800点以上であれば、国際会議や英語の資料作成も可能とみなされることもあります。(実際はTOEIC800点では難しいこともしばしばあります(;'∀'))
TOEICスコアが高ければ、より責任のあるポジション(海外部署やグローバルプロジェクト)への転職がしやすく確率は絶対に上がります。
社内での英語プロジェクト参加のチャンスが増える
海外とのクライアントとの案件や、新しい海外とのプロジェクトが進むときに、【経験値】は確かに重要です。
しかし、経験値があっても英語ができない場合、業務に確実に支障が出てきます。
最初は【アドバイザー】や【顧問】という立場だったりしますが、通訳を通したり、細かな簡単な確認が英語ができないとなると、プロジェクト進行が遅くなったりします。
そのため、経験値がやや低くてもポテンシャルを買われて英語ができる人が徐々にプロジェクトの管理者にになっていく、というケースはよくあることです。
英語ができるだけで、海外案件に抜擢されたり、海外の案件の候補にスムーズになることができるため、海外での経験を積みたいなら、英語をとるのはかなり有効な効果的手段!
海外との新しいプロジェクトが進むのは結構いきなりだったりします。プロジェクトの話が来てから【英語やらなきゃ!】では遅いのです。
TOEICスコアの効果的な活用方法
さて、ここからはTOEICスコアをどのように仕事でいかしていくのか?をお話していきます。
- 定期的な受験で成長をアピール
- 業界別平均スコアを意識する
- 社内制度や補助金を有効活用する
定期的な受験で成長をアピール
TOEICのスコアには有効期限は基本的にはありません。ただ試験日から2年経過すると公式認定証の再発行ができなくなります。
TOEICのスコアの有効期限が2年といわれているのは、この再発行はここからきているのかもしれないですね。
また、TOEICの試験もかなりレベル感がここ数年で変わってきており定期的にTOEICのスコアを取得することをお勧めします。
企業で行っているVersantという英語のレベルをチェックする試験もありますが、企業に提出するものであればより知名度の高いTOEICを受ける方がいいでしょう!
TOEICはビジネスシーンで使用される英語を導入しているので、話題となる用語がでたりその時代にあったシチュエーションが出てきたりします。
TOEICの受講者の英語のレッスンをしていますが、TOEICのレベル感はかなり上がったと私も感じます。
私が感じでこの”レベル感がUPしたな”と感じる理由の一つは、英語だけではなくロジカルに考える力が合わせて問われること、です。
TOEICは英語はできることは大前提として、ロジカルに瞬間的に意味理解ができる必要性もハイスコアを狙うには必要になってくるかと思います。
業界別の平均スコアを意識する
TOEICの重要性は分かったけど、どれくらいのスコアを基準にしたらいいのかわからない。。。
そんな方もいると思うので、平均スコアから見る、目指すべきTOEICのスコアをお話していきましょう。
上記のデータはIIBC一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会からのものです。
2023年のTOEICの平均スコアは612点です。
同協会から出ている【proficiency scale】というTOEICスコアとコミュニケーション能力レベルの相関表があるのですが、
- TOEIC220点:通常会話で最低限のコミュニケーションができる
- TOEIC470点:日常性格のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションが取れる
- TOEIC730点:どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
- TOEIC860点:Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
実際にTOEIC600点を足切りにしている企業は多くあるようで、英語の重要度が高いプロジェクトなどであればこの平均スコアである612点は狙った方がいいでしょう。
ただ、
このグラフとデータから、平均612点だと、【どんな状況でも適切なコミュニケーションができる】というレベルまで達していないので、十分とは言い切れないと思います。
社内制度や補助金を活用する
実は英語を無料で習得できる機会は企業にあります。
一つは、社内の留学制度です。
まだ企業での実績は少なくてもポテンシャルを買われて短いと3か月、長いと1年の留学制度があります。
ただこの留学制度にはTOEICのスコアを求められるがほとんどです。
大体私が聞いてきた企業の留学制度の平均スコアは700点を足切りにして、800点くらいあれば安心できるような印象です。
社内での留学制度は、高いTOEICスコアを求められることが多いようです。やはり企業がお金を出していく制度なので、それなりの英語の実績は求められるのは当然ですね。
もう一つは、補助金の精度です。
私は英語をビジネスパーソンに教えている事業をしているのですが、大体ワンレッスンマンツーマンだと1時間8000円くらいの授業になります。
この価格を個人で払うのは安くないので、企業に出してもらって受講されている方がとても多いです。
実際に受講をしたくて、会社と交渉して授業料を全額・半額サポートしてもらっている人もいます。
実は英語の補助金制度を知らなかった、ということもあります。一度ご自身の会社でそのような制度がないか確認してみるのもいいでしょう!
スコアアップのための実践的アプローチ
ここからは、実際にTOEIC800点をとるための実践的対策をここから紹介していきます!
独学でも始められるようにすぐに始められる学習を書きましたので、ぜひ今日から実践してみてください!
ビジネス特化の学習教材を選ぶ
TOEICのスコアを伸ばすためには、ビジネスシーンの英語をしっかり身につけていく必要があります。
英語学習を総合的に見てしまうと、【何から手をつけたらいいか】わからなくなります。
TOEICはビジネスシーンに特化した教材の代表といえるでしょう、つまりTOEIC対策はビジネスで使える英語に直結する英語といっても過言ではありません。
TOEIC対策と、ビジネスシーンで使える英語の教材としておすすめできるのは、TOEICの公式問題集です。
なぜ最新のものを選んでほしいのかというと、上記で述べた通りTOEICの教材内容は毎年進化しています。
今のビジネスシーンにあった用語が使われているので、最新のものを使った方がよりビジネスで使える英語を身につけることが可能です。
この公式問題集には、実際のTOEICのテストとおなじ模擬テストを受けることができます。
時間をはかり、採点をし、今のご自身のスコアを視覚化してみましょう!
ただやみくもに学習するのではなく、公式問題で模試をして、課題発見をすることで、効率よく学習を進めることができます。
オンライン英会話で実践的な英語を身につける
教材での英語学習はインプットがメインで、実際に英語を使うアウトプット学習が足りません。
また、教科書からではなく英会話から英語を身につけることに長けている人もいるでしょう。
そういった方であれば、オンライン英会話での学習をお勧めします。
DMM英会話では、フィリピンの先生と英語を通して英語のアウトプットを学ぶことができます。
ネイティブの先生ではなく、フィリピンの先生でいいの?
ネイティブの先生にこだわる必要はありません、ここで重要なのは【アウトプット学習】です。ご自身が言いたいことが相手に伝わるように練習しましょう。
DMM英会話では、6980円(月額)で、毎日25分英会話を練習することができます。
アウトプット練習だけでTOEIC800点をリーチするのには時間がかかるので、上記のTOEICの教材を使用して英語学習をすることをお勧めします。
業界専門用語の習得を優先する
実は、英語のリスニングを一気に上げるコツがあります。
それは、【自分の専門領域に特化した英語にフォーカスする】ことです。
海外部署の人とレストランの席で野球に関する話をしたんだけど、”オオタニ”はわかるけど、それ以外はさっぱりわからかった。
こういった、単語はなんとなくわかるけど言っていることがわからないという経験は、多くの人が体験したことがあるシーンではないでしょうか?
実はここにリスニングのヒントがあります。
ご自身の参加する会議の単語の発音・意味を把握しておく、これをしておくだけでリスニングのレベルをぐっと上げることができます。
なぜかというと、あなたにはその知識があるので、その知識から英語をある程度予測できることができるからです。
でも、それって英語が聞けているってことになるの??
英語はあくまでコミュニケーションのツールです。
相手が納得して、こちらも納得した結果が得られればそれはそれでOKなんです。
もちろん英語で契約書の話を詰めないといけない、重大な決定を下さないといけない、そうなると話は別です。
しかしそもそも、バーバルコミュニケーションで取れる情報は全体の3割程度といわれているのです。
まずは、相手の言っていることを5割理解できるようにするための基盤づくりとして、ご自身専門分野の英単語・文章理解の強化に特化してみては?
ご自身の専門分野の英語に特化した英語学習は、英語を短期間で習得する一つの手段としてあってもいいのではないでしょうか?
毎日15分の英語学習習慣をつくろう
英語を伸ばすノウハウをいくら知っていても、行動に移せなければ成果は得られません。
上記でお話した
- TOEICの公式問題集での学習
- オンライン英会話での毎日の英語の練習
- 専門用語に特化した英語の学習
どこから始めてもいいと思います、まずは一つに絞って、毎日15分の学習時間を捻出してみてください。
一つの学習にフォーカスする理由は、習慣化しやすいから!
あれも、これもと手を付けてしまうと結局面倒になって何もやらずに終わってしまうことがあります。
なので、面倒であれば習慣化しやすいオンライン英会話で毎日25分英語を強制的に学習できるようにしてしまうのもありですし、
毎日電車の中ではご自身の専門分野の英語の資料を読む時間を決めて、カバンに入れておくのもよし。
TOEICの学習はPart6だけやると決めて、毎日15分時間に区切りをつけてやるのもいいでしょう。
毎日15分の学習はシンプルに!習慣化が大事です!
まとめ
ここまで、なぜ英語人材を必要とする企業が、TOEICのスコアを重要視するかの理由をお話してきました。
TOEICの高スコア(800点以上)になると、
・社内での昇進・昇格で優位になり
・海外部署への転属のチャンスも増え
・転職時にも有利に働くでしょう。
TOEICの学習は転職するタイミングで取ればいいや~と思っているのであればもったいないです。
TOEICの学習こそ、社内・社外問わず評価される、最もコスパのいいビジネスでの証明書だと私は考えています。
TOEICの学習についてもっと詳しく知りたい方は【シャドーイングとは?元通訳者が教えるTOEICを伸ばすためのシャドーイングのやり方とコツ】の記事があるので、ぜひリスニングを伸ばす際の参考にしてみてください。